ゲッサン 2024年9月号 散財レビュー

どんなモノ?

ゲッサン 2024年9月号を電子書籍のAmazonKindle版で購入しました。

良かった点

ゲッサン 2024年9月号を買ったのは3作品を中心に読みたかったためです。

2024年8月号から連載を開始した、山本崇一朗先生の「マネマネにちにち」。
前回4話だったのが、今回は3話とボリュームは落ちましたが、そのラブコメ濃度は高まっています。

おそらくメインヒロインかつ主人公的存在の渚が、今回も下ネタも交えたトークが冴えています。
男子野球部員の散髪をバリカンで代行することで、刈ることに快感を感じてしまった渚は、男子生徒の散髪ができなくなると、同じマネージャーの姫宮にありえない提案をする。
それに対して冷静に即座に突っ込む一ノ瀬との会話のテンポが良い。

姫宮も意図的かわかりませんが、その返答がまた読者が口に入ったものを吹き出してしまうような、斜め上の回答を返してきます。
女子マネジャー3人のポジションがとても明確かつ、絡み合っていないようで笑いのテンポは抜群。
さらに、男子野球部員がこの絡みのツッコミかつオチの部分だけを切り取るかのように遭遇して、誤解をしたままの驚きもまた読者の心を代弁するかのように面白い。

渚の下ネタ大好きっ子は、マジ顔で思春期男性の視点での発言が共感を生む?(笑)

コメディ色が強いですが、そこは山本崇一朗先生の漫画。
きちんと片方が鈍感な恋物語も描写されています。
幼馴染の烏丸のことを知り尽くした渚。
日中の部活動で何が起きたかしっかり見ているし、その後にどういった行動に移すかも予見します。
練習する男子生徒と、それを見守る女子高生幼馴染。
どこからどうみても相思相愛の仲にしか見えませんが、ラブの烏丸とライクの渚という関係性。
渚が徐々にラブに変わっていくこともこの漫画の見どころです。
今後、からかい上手の高木さんのようなトキメキをみせてくれるでしょう。

稲葉光史先生が描く『からかい上手の(元)高木さん』が今月号で最終回を迎えました。
高木さんと西片が結婚してできた娘のちーちゃんの幼少時代を中心に描かれた作品ですが、そのときに出会った男の子と、中学で良い関係になります。ちーちゃんは西片ポジションなので、好意をもたれていても、それがからかって楽しんでいるだけだと、相手のラブに気づかない性分。それがラブだったことに気づく瞬間までが描かれています。

そして3つ目がモリタイシ先生の『あそこではたらくムスブさん』。
ゴムの開発をすすめるムスブさんと付き合い始めた砂上くんの、初体験に進展するしないの攻防を半年くらい続いていますが、牛歩戦術にあってまだ結論でず。たった一晩のことを1年間くらいかけて描きそうな勢いですが、ここが重要なポイントではあるので、ヘタレな展開で今月は終わった砂上くんのリベンジに期待。

散財メモ

商品名ゲッサン 2024年9月号
メーカー小学館
購入日2024年8月9日
購入価格730円(税込)
購入先Amazon Kindle
満足度
著:稲葉 光史, 原著:山本 崇一朗
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